ポケモンGOレビュー(批判、長文注意)

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※2019年2月1日更新

2016年7月22日に配信が開始し、日本だけではなく、世界中で大ブームを巻き起こした本作だが、肝心のゲームの内容は酷いものである。
以下、箇条書きで問題点を述べる。


地域格差が激しい

田舎だとアイテムを補充するための施設のポケストップがほとんどなく、アイテム切れになる。
このゲームはポケモンの捕獲がメインなので、捕獲用のアイテムのモンスターボールがなければ、何もできない。
ポケストップから一度に出るアイテムはだいたい3個ぐらいだが、ポケモンの捕獲率が低く、威嚇やジャンプで抵抗するので、ボールの消費量が供給量を遥かに上回る。
ポケストップの新規申請は受け付けていないので、八方塞がりである。
一方、同運営開発のゲーム、Ingressではレベル10で新規ポータルの申請、レベル12でポータル審査が可能である。
Ingressでポータルが承認されると、ポケモンGOの方にもポケストップとジムが追加されるのだが、田舎だとIngressプレイヤーは少なく、全くと言っていいほど変化なしである。
ポケモンGOをやりたいのに、全くの別ゲーのIngressをやりこまなければならないのはおかしい。
それに、Ingressにも地域格差があり、田舎だとレベル上げが大変である。
ポケストップの新規申請のβテストが、韓国とブラジルのTL40のプレイヤー限定で可能になると、2018年9月16日に告知されたが、配信開始から2年以上も経っているし、そもそも田舎ではTL40に上げるのはかなり難易度が高い。
普段の運営の対応の遅さを考えると、日本で開始されるのがいつになるかわからない。
審査はIngressのレベル12以上のプレイヤーがすることになるが、既にIngressの申請だけで手一杯なので、審査がパンクするのが目に見えている。
将来的にポケモンGOのプレイヤーも審査ができるようにすると言っていたが、これもいつになるかわからない。
ポケストップとジムの少なさだけではなく、出現するポケモンも田舎はレア度が低いものばかりである
ポッポ、コラッタ、オタチ、ビードルイトマルなどがひたすら沸くだけで、レアなポケモンは極々稀にしか現れない。
普段はレアを絞りまくる癖に、イベントではばら蒔きまくるので、イベント以外やる価値がなくなってしまう。
なぜ0か100みたいな極端な思考しかできないのか。
ちなみに、一度イベントでポケストップから出る道具と、ポケモンの出現数を増やしていたことがあったが、期間限定ではなく、そのままの仕様にするべきだった。
このゲームの華であるレイドバトルも、田舎ではほとんど成立しない。
これについてはまた、レイドバトルの項目で述べる。

・バッテリーの消費量が多い

屋外でプレイするゲームなのに、これは致命的。

・動作が重い

ハイスペックのスマホでギリギリ動くレベルである
配信直後でもかなり重かったのに、アプデでより重くなっている。
マップを2Dにしたり、アニメーションを無しにしたり、必要ない場面での3Dモデルの使用を控えたり、ジムの構造を簡素にしたりする、軽量化モードが最早必須と言ってもいいほど。

・育成がつまらない

飴と砂を与えるだけで、育成している感がない。
ポケモンを強化したり、進化させるためには同じポケモンを捕まえなければならないので、レアなポケモンは育成が困難。
星の砂は入手量が少なく設定されており、気軽に強化できない。
レベルの低いポケモンは、最大まで強化しようとすると、莫大な量の飴と砂が必要で、実質強化不可。
努力値なんてものはないので、野生で捕まえたレベルの高いポケモンを強化したほうが遥かに効率がいい。
やはり、野生のポケモンと戦わせるのが一番だろう。

・バトルがつまらない

ただ連打するだけで、戦略性がない。
攻撃を避けるのは、スマホのスペックが低くない限り、簡単なので、プレイヤースキルも要求されない。
しかも、バトルにかかる時間が長く、テンポも悪い。
特にハピナスの耐久がかなり高く、倒せはするものの、面倒。
(※2018年11月15日のCP調整でハピナスが弱体化したので、マシになりました。)
それと、金のズリの実でやる気全回復する仕様はやりすぎ。
レイドでしか入手できないレアアイテムだからそうしたのだろうが、課金してレイドしまくってるヘビーユーザーにとってはレアでも何でもない。
課金したものが有利になる仕様は、運営の嫌う札束で殴るゲームに他ならない。

・相棒ポケモンで貰える飴が少ない

ポケモンのレア度によって、それぞれ1、3、5km毎に一個貰えるが、少なすぎである。
せめて三個は欲しい。

・レベルが上がりづらい

トレーナーレベル(以下TL)は20までは上がりやすいが、そこから先は必要経験値がどんどん増えていき、次のレベルに必要な経験値はTL25で19万、TL28で30万、TL30で50万と、手がつけられなくなる。
それにも関わらず、いくらTLが上がっても、得られる経験値に変化がない。
ジムバッチのレベルも上がりづらく、必要経験値は、ブロンズ500、シルバー4000、ゴールド30000である。
なぜ8倍ずつあがるのか。
レベルを上げる手段も、レイドバトルに勝利で1000なのに対し、他の手段だと、10~100と、バランスが悪い。
全てのジムバッチに対してのレベルならまだわかるが、これは一つのジムに対してなので、ここまで必要経験値を高くする必要はない。

・捕獲率が低い

序盤はポケモンのレベルが低く、捕獲率が高いので問題ないが、TLが上がり、高レベルのポケモンが出てくるようになると、捕獲率の低さに悩まされる。
レア度の低いポケモンですら、捕獲が困難になる。
ポッポですらボールからポンポン出てくる上に、これに威嚇とジャンプまで加わるので、テンポが最悪である。
ボールを投げてからポケモンに当たるまでの間に威嚇やジャンプが入ることもある。
この間はプレイヤーが一切操作できないので、完全な運ゲーである。
本家のように、HPを減らしたり、状態異常にして、捕獲を上げることはできない。
一応、ズリの実や、高性能なボールで捕獲率を上げられるが、全てのポケモンに使っていては、アイテム切れになるし、わざわざアイテムを使用するのはテンポが悪い。
タイプ別の捕獲メダルを取得していると、捕獲率が上がるが、効果が薄く、気休め程度である。
それに、レアなタイプのメダルは取るのが困難である。
TLが高ければ高いほど、捕獲率に補正がかかる仕様にすべき。
今のままの仕様だと、捕獲に関しては、TLを上げれば上げるほど難易度が上がることになってしまう。
レベルを上げることでデメリットが発生するなど、本来あってはならない。

・演出がやや長い

ボールがヒットしたあと、成功か失敗か判定がでるまでの演出が長い。
ボールが三回揺れるが、一回だけでいい。(でも、レイドボスの捕獲は三回のままのほうが緊張感があって良さそう。)
本家ポケモンだと、ボールがどのくらい揺れたかが捕獲のしやすさの目安になるが、ポケモンGOでは、捕獲時のサークルの色で判断できるので、必要ない。
ポケモンを捕獲した後、「やったー!○○を捕まえた!」と出るが、正直必要ない。
この演出中は一切操作が出来ず、待つことしかできない。
そうなると、時間が勿体なく、つい、画面を見ながら歩きスマホをしたくなる衝動にかられる。(もちろん駄目です。)
捕獲したあと、ポケモンのステータス画面を確認することになるが、これも必要ない。
バトルで使えないコラッタ等のステータスを見ても、何の意味もない。
「つぎへ」(マップ画面に戻る)と「ステータスを確認する」ボタンの2つを用意すれば、この問題は解決できる。
ポケモンの進化アニメーションもスキップ可能にするべき。
進化は経験値稼ぎに有効で、何度も繰り返すので、見飽きてしまう。

・レイドバトルのシステム

難易度が1から5まであるが、ソロで勝てるのは3までで、それ以上は協力者が必須である。
その難易度3も、相当やりこんでなければ、ソロでは勝てない。
(※2018年12月13日に抜群ボーナスが1.6倍になったので、難易度3も勝ちやすくなった。)
(※2019年1月31日にレイドボスのHPが1.2倍になったので、以前同様、勝ちにくくなった。)
田舎だとTLを上げたり、強いポケモンも入手しにくいので、余計に勝ちにくい。
田舎では、人が集まらず、高難易度で勝つのは不可能と言っても過言ではない。
しかも、レイドパスが消費されるのは、レイドに参加した瞬間なので、人が集まりにくい田舎だと、皆、高難易度のレイドに中々参加したがらず、本当は人数が足りていても、実際の参加人数が足りず、始まった瞬間、負けが確定することが多い。
レイドの発生状況を確認できるのは、ゲームを起動しているときのみで、しかも、半径500m程度しかわからない。
ゲーム内にチャット機能もなければ、ポケモンGO用のSNSもない。
コミュニケーションをとりづらい仕様なのに、協力プレイを強制するのはおかしな話である。
そもそもソロでプレイする人や、リア友と少数でプレイする人などもいるのに、プレイスタイルを押し付けるのは運営の傲慢である。
プレイヤー毎にゲームプレイが独立しており、協力要素もないので、そもそも協力必須にする必要がない。
ソロで難易度5まで撃破可能にしたところで、喜ぶプレイヤーはいれど、困るプレイヤーはいない。
人が大勢いる都市部のプレイヤーにとっても、どうせ大人数でタコ殴りにするだけなので、難易度もゲーム性も変化しない。
そうすると協力プレイの意味がないという意見もあるかもしれないが、協力することで難易度が下がるだけでも十分価値がある。
実際そういったco-opゲームは山のようにある。
協力した人数に応じてアイテムやプレミアボール、ボスの飴等を増やせば、より協力プレイすることのメリットも増やせる。
今の仕様の話に戻るが、せっかくプレイヤーを集めて勝ったところで、捕獲確定ではない上に、レイドボスは捕獲率が低いポケモンが多く、逃げられることも多々ある。
ただの難易度の問題ではなく、レイドが終わった後、捕獲できた人とできなかった人が混在することになり、微妙な空気になることも。
せっかくの協力プレイなので、全員がゲットでき、喜びを分かち合えるようにするべき。
レイド中にエラーが発生すると、レイドパスが消失する不具合も酷い。
もちろん課金アイテムのプレミアムレイドパスも消失する。
一応、プレミアムレイドパスの不具合用の公式窓口があるが、運営側のミスなのにユーザーからアクションを起こさなければならないのはおかしいし、レイドパス返還も時間がかかるし、そもそも返還してくれる保証もない。
ちなみに、この不具合でパスが消滅する問題と、さっき述べた田舎でプレイヤーがレイドに参加したがらない問題を解決する簡単な方法がある。
それは、レイドボスの捕獲が確定したタイミングで、レイドパスを消費することである。
しかし、その仕様にすると、レイドパスの課金額が減り、運営が損をするからやらないのだろう。
もはや利益うんぬんの問題ではなく、これだけの欠陥だらけのシステムのまま、一向に改善しようとせずに課金させようとするのはおかしい。
レイド後のプレミアボールの数にチーム要素が関係しているのも、ユーザー同士の争いの火種になる。
プライベートグループで同じチーム以外の人をハブったりする人もいる。
運営はユーザーに協力させたいのか、対立させたいのかわからない。
協力と対人はゲーム性もプレイヤー層も全く異なるので、はっきり分けるべきである。

・EXレイド

EXレイドは招待制のミュウツーデオキシスなどの強力なボスとのレイドバトルである。
招待されるための条件は公園、またはスポンサーのジムで一回以上レイドバトルをすることである。
しかし、招待されるかどうかは完全に運である。
一応、ジムバッジのグレードによって当選率が上がると運営は言っているが、銅バッジの人が普通に当選しているので、ほとんど関係ない。
それと、公園と判断されるのはゲーム配信時の2016年7月にOpenStreetMap(以下OSM)に登録されているかどうかであり、登録されていなければ、公園のジムでEXレイドは開催されない。
OSMのデータを更新する気もないようで、より地域格差が広がっている。
EXレイドに当選しても、都合の悪い時間帯だと参加できないし、参加しても、人が集まらずに負けたり、ジムが消滅してEXレイドそのものが無くなったり、不具合が起きてプレイ不可能になることもある。
トラブルが起きたときの補填がたったのプレミアムパス2枚なのは少なすぎる。
デオキシスが初めてEXレイドに登場した際、運営の不手際でEXレイドが中止になったが、相変わらず補填は通常パス2枚、しかもその上、訴訟されないように規約を変更する始末。
規約変更に同意しなければゲームを一切プレイできないので、実質的に同意は強制のようなものである。
ゲームを一切プレイできないということは、EXレイドの中止を確認することができない。
つまり、EXレイドの中止を確認したということは、運営に都合の良い規約変更に同意したということになり、訴訟が困難になる。
やっていることが悪徳企業のそれである。

OpenStreetMapの更新頻度

ポケモンGOのマップ表示とポケモンの出現法則はOSMのデータを使用している。
しかし、更新頻度が低すぎる。
マップ表示だと、2017年12月01日にGoogleマップからOSMに切り替わり、2018年1月26日にデータが反映された。
2ヶ月近くかかっている上に、反映されたデータは2018年1月26日のものではなく、2017年12月15日ぐらいまでのデータしか反映されていない。
そこから7ヶ月以上たった、現在2018年9月16日でもまだ反映されておらず、対応の遅さにうんざりする。
OSMはユーザーが編集するものであり、田舎だと人口が少ない分、データの品質が低い。
一番重要なポケモンの出現法則のほうは、2018年4月末に反映されたが、前回の反映の2017年1月末から1年3ヶ月もかかっており、更新頻度が低すぎる。
私の近所はポケモンの沸きが改善されたが、その他のOSMが編集されてない地域はそのままである。
反映から4ヶ月以上たった今でも更新がなく、また1年以上かかることになりそうなので、4月末に編集し忘れた人は当分このままである。
更新頻度が低いのは、OSMの荒らしを警戒しているからかもしれないが、その他大勢の健全なプレイヤーを巻き込んでいては本末転倒である。

・ARが使えないゲームバランス

ARをオフにしていると、ポケモンの位置が中央に固定されるので、当てやすいが、ARをオンにすると、固定されず、手ブレの影響を受けるので、当てにくい
上で述べた通り、このゲームは捕獲率が低く、ボールの入手量も少ないので、効率を重視して、ARをオフにせざるを得ない
ARオンになにか捕獲率アップなどの上方補正をつけるべき

・覚える技がランダム

ポケモンをゲットしたときと、進化したときに、技が自動で決められてしまいます。
技を変更するアイテムはレイドバトルで勝利するしか入手方法がない上に、入手率が低く、高難易度のレイドバトルをクリアしないと中々手に入らない。
田舎だと高難易度のレイドクリアがほぼ不可能なので、今でも技ガチャ問題は継続中である。
しかも、変更される技はランダムなので、目当ての技が中々でないことも。
これも戦略性を削ぐ要因です。
2018年12月13日に飴と砂を使って、技2をもう1つ増やせるようになったので、マシになりました。

・リサーチ機能

ポケモンGOのアプデの中で唯一マシなアップデートと言ってもいいだろう。
運営が誰でも遊べることを重視すると言っていたように、田舎でも遊びやすい仕様になっている。
高難易度のレイドバトルはいくら時間をかけてもクリア不可能だが、リサーチは時間をかければ田舎でもクリア可能である。
セレビィスペシャルリサーチにフレンド作成、ギフト送信、ポケモン交換がある。
レイドバトルの項目でも述べたが、他のプレイヤーとコミュニケーションをとるかどうかはプレイヤーが決めることであり、運営が強制することではない。
特定のポケモンを進化させるタスクだが、タスクを解放してないときに、先に進化させてしまうと、飴を消費してしまい、損をしてしまう。
特にミュウのリサーチのコイキングの進化は飴が400個も必要なので、大損してしまう。
進化先のポケモン(この場合はギャラドス)を図鑑に登録する、にすれば、先に進化させても問題なくなるので、そうすべきである。

・不正への対処

別端末での複垢は物的証拠が出ないからBANできないのもわかるが、同一端末での複垢位置偽装を野放しにしているのは運営の怠慢である。
まず、複垢が流行る原因だが、レイドを協力必須の仕様にしたことが大きい。
田舎だと人が集まらないので、複垢でもしなければクリアが不可能である。
操作もタップするだけのシンプルな操作なので、複数端末を同時に操作することも容易い。
複垢を使っていない他のプレイヤーも複垢に助けられることになるので、不正を非難しづらい雰囲気になるし、影響されて、自分も複垢に手を染めようとするものもいるだろう。
次に位置偽装が増えるのは地域格差が酷いことが大きな要因だろう。
田舎だと既にBANされてるに等しいほどプレイ環境が悪いので、失うものが何もない。
そして、現在停止しているサーチツールだが、停止する前はほぼ全てのユーザーが使用しているという有り様。
サーチツールが流行った原因は公式のバランスの悪さにある。
ポケストップとジムの位置がわかる、ジムの色と配置されてるポケモンの数がわかる、レイドの発生状況がわかる、レイドに参加宣言でき、それを他の使用者と共有できる、レイドで現地にいる使用者を確認できる、ポケモンの正確な位置がわかる…などなど、公式のバランスの悪さを補う優秀なツールである。
公式のツールだとポケストップとジムの位置すら確認できない体たらくである。
バランスを改善しようとせず、ただサーチツールを潰し続ける様は、まさに無能である。
サーチツールの運営はノンサポートと言ってはいるが、ユーザーの意見をしっかり聞き、ツールを改善させている。
ユーザーの意見を聞くと表では言いつつ、ガン無視し、ゲーム内容を全く改善しようとしないナイアンとは正反対である。
もちろん、不正プレイヤーも、不正ツールの作成者も悪いことは間違いないのだが、それを助長するような劣悪なバランスにしている運営にも大きな責任がある。
空き巣で例えるなら、泥棒が悪いからといって、家に鍵をかけずに対策しない人はいないだろう。
運営は鍵をかけないどころか、ドアと窓を全開にして、外から見えるところに金目のものを置いているようなものである。
こんな杜撰な対応では、泥棒本人(不正プレイヤー)はもちろん、第三者(一般プレイヤー)にも馬鹿にされても仕方がない。

・バグと不具合

このゲームは非常にバグが多い。
細かいバグまで挙げていくとキリがないので、ここでは代表的なコミュニティデイの不具合について語る。
コミュニティデイは毎月一回開催される、レアポケモン大量発生イベントである。
色違いの出現率も上がっており、期間内に進化させればイベント専用の特別な技を覚えることができる。
2018年1月20日から同年11月10日まで11回も開催されているにも関わらず、毎回サーバーエラーでまともに遊ぶことができない。
ポケモンが出現しないどころか、ポケストップとジムが消えたり、ゲームそのものが起動しなくなったり酷い有り様だ。
もちろん、ユーザーも激怒し、毎回公式Twitterには批判リプが1000以上書き込まれている。
第11回のコミュニティデイに関するツイートについているリプライを数えてみたところ、7055もあった。
もはやユーザーVS運営のレイドバトルイベントになってしまっている。
ここまで批判されても全く改善しようとしないのは無能を通り越して、狂気すら感じる。
具体的な改善案は主に2つ、サーバーの強化と、開催時間を長くして、サーバーの負荷を分散させる、である。
しかし、運営はサーバーの強化は金がかかって損をするからやらない、開催時間を長くするのは、自分が考えた遊び方をユーザーに強制させたいからやめないので、どうしようもない。
第12回のコミュニティデイは開催時間を3日にして、負荷を分散させたので、エラーはほとんど出なかった。
とりあえず改善されたので一安心だが、対応が遅すぎると言わざるをえない。

・フレンド機能

ギフトを送るときにポケストップのデータをおくって、ポストカードにするというアイデア自体はいいが、個人情報が筒抜けになってしまう。
運営は自分の考えた遊び方をユーザーに押し付けるのが好きなので、もちろん、オフにはできない。
ギフトを開封するとき、タマゴがいっぱいだと、タマゴを受け取れないのも非常に不便。
タマゴの枠が空いてるときに、ポケストップを回すと、タマゴを入手してしまうので、タマゴの枠を空けるということは、ポケストップを一切回さないようにしなければならない。
ポケストップを回さずにプレイしていれば、アイテムが枯渇するので、これまた非常に不便である。
ポケモンの交換で複垢有利になると騒がれているが、これに関しては仕方がないと思う。
複垢の対策に規制をすればするほど、健全なプレイヤーもとばっちりを食らう。
不正プレイヤーの対策に健全なプレイヤーを巻き込んでいては本末転倒である。

・いつでも冒険モード

Google fitと連携して、バックグラウンドでも歩いた距離を計測してくれる良アプデである。
ただ、配信当初から言われていたにも関わらず、配信から2年以上もたっているが…。
それと、卵が割れた後、自動で孵化装置を次の卵にセットできるようにするべき。
いちいち再セットのためにゲームを立ち上げるのも手間がかかる。
特定の卵を残したい場合などを考慮して、設定でオンオフできるようにすればなお良い。
また、フレンドへのギフトでも述べたが、リワードで卵を受けとるときは、既存の卵と交換できるようにするべき。

・対人機能

ただの連打ゲーで戦略性も競技性も何もない。
ここまでは予想していたが、マッチングシステムの酷さは予想の斜め上をいっていた。
遠隔対戦ができるのは、仲良し度が親友以上のフレンドのみ、他のプレイヤーとバトルするには、画面に表示させたQRコードを読み込んでもらわなければならない。
親友との遠隔対戦も、相手がゲームを起動してないときに申し込んでも通知がこないので、事前に打ち合わせていないと厳しい。
面白いかどうか以前に、これではプレイ自体が困難である。
なら、対人を無視してプレイすれば良いかというと、そうでもなく、報酬でレアアイテムのシンオウの石が入手できてしまうので、中々無視できない。
一応ジムリーダーとのトレーニングで1日1回入手チャンスがあるが、対人は1日3回も入手チャンスがあり、対人をやっているかいないかで、入手効率が4倍も違う。
もちろん、複垢での自演バトルも可能なので、複垢を推奨してしまっている。
対人自体は酷いものだが、同時に実装された、バトルパーティ選択のUIの改善や、スペシャルアタックを2つ習得可能、効果抜群ボーナスの増加などのアップデートは良かったので、むしろこっちがメインである。

・運営が無能

ポケモンGOがここまで酷い内容である最も大きな原因は運営の無能さにあるだろう。
私が上で述べた問題点の数々は配信直後から、多くのプレイヤーが言ってきたことである。
しかし、運営は2年以上、それらをほとんど無視し続けている。
ポケストップポケモンセンター化、ポケモンに卵を産ませる、などの機能を追加するなどと言ってはいるが、全く実行に移す気配はない。
PVにあったレイドと伝説ポケモン実装は配信から1年近く、トレードは2年近く、対人は2年以上かかっている。
特にトレードは最優先で開発してるだの、2016年10月に出す予定などとプレイヤーを期待させておいた分、罪が重い。
金銀ポケモンの追加も7ヶ月近くかかっている。
そのくせ、捕まえたポケモンの場所を記録したり、UIを少しだけ変更したり、卵の色を変えたり、モンスターボールを艶々にしたりなど、どうでもいいアプデだけは実装し、ユーザーをおちょくっているのかと思わずにはいられない。
「まだやりたいことの1割しかできていない」と配信直後に、プレイヤーを期待させていたが、正直、肩透かしである。
挙げ句の果てに、ハリーポッターのゲームを作るなどと言い出す始末。
新しくゲームを作る前に、既存のコンテンツを改良しろ。
ただ無能なだけならここまで批判されることはない。
無能な上に、他人の助言を聞かない、自分が正しいと頑なに信じ続ける、自分の失敗を決して認めない、自分が考えた遊び方をユーザーに強制する、その傲慢さが大きな問題である。
運営がナイアンティックである限り、このゲームが面白くなることは二度とないだろう。


最後に
ポケモンと位置情報とARを組み合わせるというアイデアはとても良く、傑作になる可能性を秘めていたが、運営が無能なせいで、全て台無しにしてしまったのは非常に残念である。
正直、死んだゲームだと思っているし、その先にも期待していないが、ポケモン好きとして、心のどこかで、ほんの少しだけ諦めきれない気持ちが残っている。
本当に、何とかならないかなぁ、ナイアンティック…